看護物語

2023/12/1

きらり看護「胃瘻交換で笑顔もらえました。」

私は外来で勤務しています。

救急処置室では、救急患者様の対応や処置、点滴などを行い、処置の一つとして、定期的に胃ろう交換を中央処置室で行っています。以前は胃ろう交換とCT撮影に時間がかかり、23時間お待たせしてしまい申し訳なく思っていました。

 

そこで、外来看護師でチームワークを図りすぐに胃ろう交換ができるように物品の準備やベッドへの移乗をして患者様の環境を整えました。まT1人の看護師が担当して医師の介助をし、最後まで一貫して行うことでミスも減り、迅速で確実に胃ろう交換が行えるようになりました。他職種の連携として交換後のCT撮影も迅速によく撮影してもらえるようになったのです。

 

ここで心に残った症例を紹介します。

A氏 50歳代 男性 脳内出血後 誤嚥性肺炎を繰り返し、胃ろう造設となった患者で、月に一度、胃ろう交換のために奥様と中央処置室に来られます。

1月のこと、その日はA氏の他にもう一人胃ろう交換に来られていました。

私は「お待たせしないようにしよう。早く患者様が帰れるようにしてあげたいな。」と思い、すぐにご案内し、胃ろう交換がスムーズに行えるように、準備を整えました。

その結果、同時に2名の患者様の胃ろう交換をスムーズに行えて、CTスタッフの協力もあり、30分以内に終えることが出来たのです。

A氏の奥様より、「今日はすぐに胃ろう交換が終わって、とっても嬉しいです。最近は全然待たなくなりました。助かりました。」と笑顔で言ってくださいました。

 

A氏の奥様は仕事をしながら50歳代の夫の介護をし、月に1度胃ろう交換に外来に来なければならず、負担も大きいと考えられます。待ち時間の負担を考えると、今回の胃ろう交換の時間短縮は、とても大きなことであったのではないかと思いました。

 

協力してチームワークを図り、連携した医療、看護を提供していくことや患者様・ご家族の視点に立って考え、看護していくことの大切さを改めて実感しました。

今後も患者様やご家族の笑顔をたくさん見られるように外来看護を行っていきたいと心から思います。