看護物語

2022/8/1

きらり看護 ~患者に寄り添った看護の大切さ~

 

6階病棟は消化器内科、外科をメインとした急性期病棟です。病棟では内視鏡検査や手術などを受ける患者さんがいます。患者さんの中には高齢や様々な既往歴がある方も多く、そのために術前から術後合併症の予防を行っています。

今回紹介する患者さんは60歳代後半、食道癌手術目的にて入院し、開胸・開腹下食道亜全摘術を実施しました。この患者さんは喫煙歴や心疾患など多くの既往歴があり、術前より術後合併症予防を行っていましたが、術後の経過は順調ではなく一時期は人工呼吸器管理となりました。1か月程度で人工呼吸器を離脱しましたが、長期臥床の影響による筋力低下や食事摂取が進まない状態が続いていました。

 そこで私たちは・・・           

 ・患者さんが意欲を持ち前向きに なれるような声掛けをしました

ex「長い時間起きていられるようになりましたね!」

「だいぶ歩けるようになってきましたね!」

 

・食事摂取を進めていくと共に排便コントロールもしました

 ex「ゆっくり少しずつで良いので食べてみましょう!

 

 

 

このような看護を行い、この患者さんはもとの自立した生活を送ることが出来るようになり、退院されました。笑顔で歩きながら退院されるこの患者さんを見ながら看護のやりがいを感じ、これからも患者さんに寄り添った看護をしていきたいです。